プロフィール(狩野 剛(かのう つよし))
私は現在、金沢工業大学情報フロンティア学部で准教授として「デジタル技術 x 国際開発(ICT4D)」の研究をしています。また、一般社団法人 ICT for Development の代表理事として、日本におけるICT4Dのコミュニティ形成および情報発信を行なっています。
ミシガン大学 情報学大学院で外山健太郎教授に指導を受け、博士号(情報学)を取得。研究分野としては「ITが途上国の経済発展にどのように貢献しうるか」というもので、ICT4D (ICT for Development)、Digital Development、ICTD (ICT and Development)などと呼ばれている分野です。また、バングラデシュ及びルワンダのITプロジェクトのご縁で早稲田大学・神戸情報大学院大学の招聘研究員・客員教授も務めています。
現在に至るまでは、新卒で4年間のITエンジニアとしての勤務経験、そして11年間のJICA職員としての経済開発プロジェクト経験(うち3年間はバングラデシュに駐在)を通じて、経済開発におけるITの可能性と課題について研究したいという思いに至りました。
現在は、「バングラデシュにおけるIT人材育成」「ルワンダのIT・イノベーション」を軸に、国内でも高度外国人材の活用や地方創生xテクノロジーなどを研究しています。手法はインタビューを中心とする質的研究、データサイエンス(Pythonを使ったデータ分析)や統計・計量経済学などの量的分析を活用した分析を行っています。理論としては心理学(モチベーション関連理論)、社会学及び開発学・開発経済学を主に使い、幅広い視点から開発課題の解決に微力ながら貢献してきたいと考えています。
また、「ICTと国際開発」を専門にする一般社団法人「ICT for Development.JP(ICT4D.JP)」を2019年に立ち上げ、「ITと途上国」に関する日本語情報サイト・ブログ(ハンドルネーム:Kanot)も運営していますので、ご興味ある方は覗いてみていただけると嬉しいです。
また、執筆・講演・コンサル等の依頼ありましたら、英語・日本語ともに対応可能ですので、お気軽にご連絡いただけたらと思います。
また、2021年7月に初の単著書籍を発売しました。
バングラデシュIT人材がもたらす日本の地方創生(活字版)
バングラデシュIT人材がもたらす日本の地方創生(マンガ版)
略歴(現在)
2022- 金沢工業大学情報フロンティア学部 准教授
2019- 一般社団法人 ICT for Development 代表理事
2023- 早稲田大学 招聘研究員
2020- 神戸情報大学院大学 客員教授
2024- JICA緒方研究所 「人間中心のデジタル化」研究会アドバイザー
略歴(過去)
2018-2023 宮崎大学 客員教授
2022 世界銀行 EduTech Consultant
2022 アジア開発銀行 ICT Consultant
2015-2021 ミシガン大学 情報学大学院 (博士(情報学))
2021 世界銀行 EduTech Consultant
2020年10月 上智大学 非常勤講師
2019夏 株式会社ジーケア(医療スタートアップ) Webエンジニア
2017-2019 JICA (国際協力機構)本部(情報システム室)
2017夏 ルワンダ共和国ICT商工会議所(研究インターン)
2015-2017 米国 ミシガン大学 情報学大学院 博士過程在籍(PhD Student)
2012-2015 JICAバングラデシュ事務所駐在員
2008-2012 JICA本部(経済基盤開発部、協力隊事務局)
2004-2008 野村総合研究所にて証券系ITエンジニア
2002-2004 横浜国立大学修士課程(環境情報学府)
1998-2002 横浜国立大学学士過程(工学部(電子情報工学科))